教えてドクター 女性のための漢方セミナーについてのインタビュー

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第5回 女性のための漢方セミナー


LIXIN(リーシン)代官山

中国での臨床経験豊富な、仝選甫(トンセンプ)中医アドヴァイザーによる不妊症についての漢方講座が開かれました。
場所はLIXIN(リーシン)代官山

お店は、恵比寿西口から、3分ほど。
代官山へも5分弱で足を伸ばせるおしゃれなスポットです。
お店構えは清潔感漂うティールーム。

涼しげで、女性がふらっと1人で立ち寄るにも落ち着くスポットです。
店内には、野菜、フルーツ+漢方エキスをご提案するジュースバーやトータルビューティメニュー=コスメティック、中医医薬品、サプリメント、ファスティングを購入することができます。

トン先生(左) 薬膳アドバイザー、新井さん(右)

中医アドヴァイザー 仝選甫(トンセンプ)
中国河南省出身
広州中医薬大学付属医院 河南中医学院付属医院教授を歴任
中医薬に関する著作も数多い
中国では臨床で一万人以上の治療実績

女性のための漢方セミナーの中では、不妊と中医薬についてお話し頂きました。

女性のための漢方セミナーについてのインタビュー

■ 不妊症の原因【1】

不妊症の原因はさまざまですが、主に

  1. 子宮位置の奇形
  2. 子宮筋腫
  3. 生活習慣によるストレス
  4. 排卵障害
  5. 高プロラクチン症
などがあげられます。

例えば、ストレスが→体液循環の滞りをおこし→それがコリとなって→自律神経の失調により→生命力の低下につながり→病気になるのです。

プロラクチンは、母乳を出すホルモンですが、排卵を抑制する働きもあります。
産後、母乳を与えるときに生理がこないのは、主にプロラクチンのためです。
プロラクチンは、脳下垂体からでるホルモンですが、それをコントロールしているのは、視床下部です。視床下部は、自律神経の中枢ですから、ストレスなどで自律神経のバランスが崩れると、ホルモンのバランスも崩れて、高プロラクチン血症になると考えます。


■ 不妊症の原因【2】

・・・女性側原因 ・・・男性側原因

排卵因子10%

ストレスなどによる要因→視床下部、下垂体、卵巣などから放出されるホルモンバランスが崩れて排卵できません。

卵管因子20%

子宮筋腫とか子宮内膜症とか、主に排卵障害により、卵管が詰まっていたり、癒着していたり、水がたまっていたりすると卵子や精子、受精卵がうまく通過できません。

子宮因子5%

受精卵の育つ場所に筋腫があったり、子宮内膜が適度な厚さでないと着床しにくくなります。

頚管因子5%

射精された精子の通り道に、精子に対する抗体が存在したり、粘液がないと、精子は通過しにくいのです。

接着因子5%

着床する時期のホルモン状態によって、子宮内膜にくっつきにくいことがあります。

精子因子35%

精子数が少なかったり、運動率が低いと、受精しにくいのです。

原因不明20%

あきらかに原因が検査でみつからないのに妊娠しない状態をいいます。

このように、不妊の原因は、さまざまなことが考えられます。
もちろん、自分自身だけの問題だけでなく、男性に原因のある精子因子による不妊もかなり多いのですが、時間の関係で、今日は割愛し、女性の不妊の問題について述べさせていただきます。

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■ 女性の体質について

不妊の大きな原因のひとつとして、生理痛や子宮内膜症があげられます。


漢方セミナーの様子

成人女性の10人にひとりが、子宮内膜症に陥っており、生理痛のある2人に1人に不妊症が発見されています。
特に20歳代の人が増えてきたのが、最近の傾向なのですが、働く女性にとって、ファーストフードや冷凍食品は簡単で、便利で美味しく食べられますが、動物性の脂肪摂取が増加し、野菜類や魚の摂取が減少してしまい不妊症になりやすくなっています。

■ 中医薬について

中国数千年の歴史の中で伝承されてき中医学。
現代医学と呼ばれる西洋医学とは診断法や治療法などが異なります。

互いに影響を与え合って自然界のバランスを保っていると考えるのが五行説です。

中医学では、体を構成する五臓や五感などをすべてこの5つに分類します。 互いに影響を与え合って自然界のバランスを保っています。例えば、木に当たる「肝」は火の「心」を補い、「心」は土の「脾」の機能を促進し、心は、肺を循環し、金の肺は、水にあたる腎の働きをよくする働きがあります。

五臓系統の構造は、

(木)肝臓系統: 肝→胆→目→爪
(火)心臓系統: 心→小腸→血脈→下→面
(土)脾臓系統: 脾→胃→肉→口→唇
(金)肺臓系統: 肺→大腸→皮→鼻→毛
(水)腎系統: 腎→膀胱→骨髄→耳→髪

診察の方法は、顔色や皮膚・髪・爪の状態、舌の色、ほくろ、シミの有無などにより、患者の全身の状態を肉眼で観察し、 左右、各々3本の指で、脈診を行い、おのおのの抑えるところで、肺臓系統、脾臓系統など強さを診ます。
例えば、便秘がちがとします。
脈を取ると、肺臓系統の脈のうちかたが弱いということが考えられます。
つまり上記の五臓系統の矢印によると、矢印で示されている一番右側が、内部の状態が表面に出た状態というわけです。

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■ 不妊症周期治療法について

中国医学の考え方では、
心〜腎〜子宮の生殖軸によって生理の周期をコントロールしていると考えています。
このような考え方は、
西洋医学の視床下部〜脳下垂体〜卵巣〜子宮の生殖軸の考え方と一致しています。

繰り返しますが、生理の周期はとても大切です。
高温期が14日以上あることが大切です。10日間以下は黄体ホルモンが弱いといえます。
排卵がスムーズでない場合は、何らかの排卵障害がおこっている可能性があります。カラダが水っぽくよどんでいる状態です。


■ 生理の周期と中医学

生理の周期にあわせ、体の本来の機能を取り戻すよう、それぞれの周期にあった、中医薬を摂取します。

生理期(活血薬) 血をきれいし子宮を掃除します。
卵胞期(補血薬) 良い卵を作るのに大切な時期。
排卵期(活血薬・理気薬) 排卵をスムーズに起こさせるようにする。
高温期(補血薬) 子宮の内膜に潤いを与え、着床を助けると共に、流産の予防に配慮します。

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■ 基礎体温

基礎体温は、低温期と高温期に分かれています。

低温期は、卵巣の中で卵胞が発育し、子宮の内膜が厚くなっていく時期です。
卵胞は、腎の中で腎精に属します。さらに腎精は、陰に属する。
陰の性は、物質、血液、大地などを意味しています。
ですから、この時期はしっかりと腎精を補い、畑を耕しよい種をつくることが大切です。種子や実の漢方薬を使います。

排卵期は、いわば種が発芽する時期です。
発芽するにはいわばエネルギーが必要です。
この時期は、気血の流れに注意して、排卵をスムーズにすることが大切です。
発芽の時期は、陰から陽に変化する時期です。この時期は、硬い実が殻を破って
芽が出る時期で、動きのある生薬を使って発芽を助けます。

排卵のあとに、体温上昇期というものがあります。
上昇期が長い人は排卵の後にすぐに黄体が形成されていないということです。
漢方的に診ると、気の流れが悪い場合や、於血や痰湿といった汚れが体内にあることが多いようです。

高温期は、黄体ホルモンが分泌することによっておこります。
体温は高くなり、イライラしやすかったり、肌があれたりします。
生理の周期が長い人も、短い人もほぼ一定で14日間です。
陽気は活発、熱、行動、エネルギーなどを意味します。
この時期に、子宮の内膜に潤いがないと、うまく着床しません。
子宮の内膜に潤いを与えるのは血です。
たとえて言うなら、陽気は太陽の光で、血は畑の肉です。
発芽した種は、太陽の光と水をいっぱい吸い込んですくすくと大きくなっていきます。
排卵の後に体温上昇期、高温期のトラブルがあれば漢方では、どのようなものを摂ったらよいでしょうか?
最も必要なのは、動物系の生薬です。

このように、それぞれの期で摂る漢方は異なります。

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■ 陰陽と生理周期

周期ごとに特におすすめの食品をご紹介します。

生理期
活血→血の巡りをよくするものを摂取します。

紅花・サフラン・アブラナ・なす・酢・ウナギ・かに・たこ黒砂糖・にら・シナモンなど。

低温期
補陰→体に潤いを与えます。

黒きくらげ、白きくらげ・くこ・白菜・なし・ブドウ・松の実・豆乳・牡蠣・卵

排卵期
養血→体に血を養います。

なつめ・黒豆・赤みの肉・レバー・黒きくらげ・黒ゴマ・黒砂糖など

高温期
補陽→陽を補います。

クルミ・栗・エビ・鶏・山芋・ウナギ・しょうが・にんにく・牛肉・うずらの卵・きのこ・ニラ・シナモン・にんじんなど

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筆者のまとめ

■ 赤ちゃんの準備は10才から

不妊症の増加は、現代において、由々しき問題となっています。
日本だけなく、韓国なども、生活環境の変化により不妊治療を受けている女性が増えていると聞いています。

妊娠を意識する前に、大切なのは、総合的なカラダづのコンディションづくりだと思います。
生理不順、生理痛があったら、まず何かしらの不調のサインだと思って、早め、早めの対処が必要だと思います。
自分の体質を知る、そして日常生活の中から改善していく、中医学というのは、西洋医学の対処療法と違い根本的にカラダの体質を改善していく医療なのだと感じました。

舌の色が悪い、苔が生えている、口元にほくろがある、五臓のどこかがサインを出しているのかもしれません。

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