第23回 東洋医学で不妊症から脱しよう
今回は「東洋医学で不妊症から脱しよう」と題し、不妊に鍼灸治療を取り入れ、妊娠しやすいカラダづくりを支援する治療を行っていらっしゃるアキュラ鍼灸院の徐院長に再びお話を伺いました。
(前回のインタビューはこちら:第19回 アキュラ鍼灸院 院長 徐 大兼先生へインタビュー)
東洋医学で不妊症から脱しよう
毎年多くの不妊で悩むカップルが高度生殖医療(体外受精・顕微授精)によって子供を授かってます。その数、現在では生まれて来る子供4人に一人だそうです。 実は日本の高度不妊治療実施施設数、及び体外受精・顕微授精精の実施周期数は世界一となっています。そして大変残念なことですが、採卵あたりの出産まで至る確率は、体外受精で8.0%、顕微授精で6.1%で、世界的にも非常に低い水準です。 なぜ、日本ではこれほどにも不妊治療を受けなければ妊娠できないカップルが増えてしまったのでしょうか?そして、所外国と比べるとかなり低い治療後の出産率は、何を意味しているのでしょうか?私は臨床を通じて色々なことを考えます。 |
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その答えは一つは急激なライフスタイルの変化にあると私は考えます。
つい先日朝日新聞に各国の睡眠時間平均について書いてある記事を読みました。その記事によるとヨーロッパの平均睡眠時間は8時間でした。一番多いのがフランスで8.5時間でした。では日本人の平均時間はというと、なんと6時間でした。これは韓国とならんでワースト1,2です。そこで韓国の現状を見ると、韓国も不妊で悩んでいるカップルが大変多い。睡眠時間と不妊、、、、証明できませんが、何らかの因果関係がありそうですね。
アキュラ鍼灸院では鍼灸治療のほかに、このライフスタイルの変化に着目し、より健康的なライフスタイルを送っていただけるよう様々な角度からアドバイスさせていただいております。
当院へ通院されている患者様に共通していことをまとめてみました。
- 就寝時間が深夜12時を過ぎている
- 睡眠時間が7時間以下
- 運動不足(週に1回〜2回程度しか運動していない)
- 過食、偏食、甘いものの食べすぎ
- 色々なプチ不調を抱えている
ほとんどの方が自分のカラダのケアについて無頓着、もしくは分かってはいるがそれに対してなにもしていない、できていない状態です。
■妊娠しやすいカラダ作りを求めて来院する女性にどのようなアドバイスをしますか?
まず健康なライフスタイルを送ることが大切です。最近の女性は働き過ぎまたは不摂生による様々なプチ不調(頭痛がする、生理痛がひどい、手足が冷えるなど)が多いようです。
妊娠するためには新しい生命を迎え入れる準備として人間の基本であるの5つが大事です。
- 十分な睡眠
- 規則正しい生活
- バランスの取れた食事
- 適度な運動
- ストレスを緩和する生活
誰でも分かっているけどなかなかできないことが多いと思いますが、基本を実行していただくと色々なプチ不調が少しずつ良くなって行くのを体感できるので、継続して続けていただきたいと思います。
また高度生殖医療を受ける際、上記基本を一定期間守り、カラダつくりを優先することにより、より少ない移植回数・より短期間で妊娠・出産にいたることを目の当たりにしてます。健康を度外視した不妊治療ほど妊娠を遠ざけるものはありません。
できる限り早く妊娠することを最優先に選択する場合、ある意味でお金に糸目はつけない、、、、といった方向で進んでしまいがちです。高度生殖医療は高額です。ドクターからも年齢的に、、、ということを理由に若いうちにできるだけ早く、妊娠するのがベスト、、、が主流になってます。そこに今より自分の生命力を上げる、より健康な体になる、、、もしくはなってからより高度な治療へ進む、、、、といった時間的・精神的・体力的な余裕がないことは少なくありません。
東洋医学ではまず一人一人のもった生命力を最大限上げることを目的としてます。なぜなら、本来妊娠とは健康な女性がするものであって、ヘロヘロに疲れ切った女性(プチ不調がいっぱいある女性)がするものではないと考えるからです。そして、妊娠とは自分のカラダを余裕をもって維持でき、なおかつ新しい命を迎え入れる余裕があるからこそ女性が授かるオプション機能と考えてます。子供は天からの授かりものですが、このオプ ション機能のスイッチをオンにするかオフにするかは本人次第です。健康的な生活習慣・ライフスタイルを励行した女性に授与されるオプション機能と考えてます。
是非心身の健康を最優先に考え、妊娠しやすいカラダ作りに取り組んでいただければと思います。
■東洋医学と西洋医学の違いとは?
西洋医学は科学に基づいた医学です。
東洋医学は陰陽論、五行論など東洋思想に基づいた医学です。
科学は常に変化し、昨日良かったものが悪くなったり、昨日まで悪かったものがよくなったり、常に新たな発見があり、その都度変化していきます。
東洋医学は自然現象などあらゆる物事を様々な観点から捉え、それを医学的に応用しています。よって、自然現象が変化しない限り(例えば昼・夜がなくなったり、東京に春・夏・秋・冬などの季節の変化がなくなったり)しない限り、変ることはありません。よって、何千年も同じ理論が通用するわけです。
さらに東洋医学と西洋医学の大きな違いは基礎医学、診断学、治療学に共通しているあることにあります。そのあることとは西洋医学では人の体をパーツパーツに分解して考える医学であるのに対して、東洋医学は人を全人的に見ることです。
例えば解剖学は東洋医学に存在しません。カラダをパーツパーツに分けてみることになんの意味ももたないと考えたからです。東洋医学では気の流れと五臓六腑の働きに注目し、子宮・卵巣・ホルモンなどはこの五臓六腑により支配されていると考えます。よって、卵巣を治療すると卵巣が良くなったり子宮を治療すると子宮の状態がよくなるといった考えはしません。むしろ原因の根本を見つけ、それを治療していくのです。
■ストレスと不妊について
私はストレスと不妊について早くから着目しており、2003年にはアメリカのハーバード大学医学部付属ボストンIVF Mind Body Center にMind Body Infertility Professional Program を修了してきました。そこで学んだことはストレスを管理することによって、不妊治療を受けている約半数の患者様がストレス改善によって、妊娠出産に至ることが可能だということです。
■ストレステストをしてみましょう
白紙の紙を2枚用意してください。
- 1枚目の白紙に円を描いて、その円をピザのように3等分にします。
- 3等分にしたら、一つの区分は睡眠と入れてください。残りの1つの区分には仕事・家事と入れてください。
- 残った3分の1の区分に残りの時間の使途を書いてください。
- 書き終わったら脇に寄せておきます。
- 2枚目の白紙の紙に今度は自分がやって楽しいこと、愉快なこと、充実すること、将来やりたいと思っていたことを10個箇条書きにして書いてください。10個ない人は頑張って10個考えてください。必ずあるはずです。
- 1枚目の紙に戻ってください。残った3分の1の区分に書いてあることが2枚目に書いた紙にいつく書いてありますか?
さて、どうでしたか?一つでもあれば合格です。ない場合はなにか一つ2枚目の紙に書いたことを1枚目の円の中にいれられるようにライフスタイルを見直してみましょう。
■ストレス改善に呼吸法が有効
不妊治療は精神的にも肉体的にも付加がかかります。特に体外受精などはさらに金銭的な負担も大きく、さらにストレスの原因となります。そんな時はプチ呼吸・瞑想法が便利です。
興味のある方はこちらをご覧ください。
⇒お灸・ストレッチ・プチ瞑想法で肩こり解消!|acura acupuncture clinic blog
■経路、ツボの話
経絡とは気の流れ道のことです。経絡図というものがあり、どの経絡がどこを通るのか示します。経絡を説明する場合、道路地図を思い浮かべるとわかりやすいと思います。
幹線道路として6臓6腑あります。臓として(肝、心、脾、肺、腎、心包)腑として(胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦)があります。各臓腑にはそれに付随する気の流れがあります。そのほかに奇経といって、幹線道路に付属しないものがあります。考え方としては幹線道路に直結している脇道・近道・裏通り・抜け道といったふうにとらえていただければわかりやすいです。ツボはその経絡上にあるものがほとんどですが、奇穴といって、経絡上にない例外的なツボもあります。
ツボは主に効果や位置に基づいてなずけられてます。たとえば手にある大腸経の上にある「合谷」というツボ。親指と人差し指を合わせてギュッとすると谷ができるので、その谷が合わさるところにとります。
合谷についての詳し説明はこちらをご覧ください。
⇒合谷 (ごうこく) 妊娠前後のお灸のツボ | プレママプラス
■家庭でできる、お灸の話
お灸は日本に昔から根付いている民間療法の一つです。妊娠出産に特化したツボ説明のサイト(妊娠前後のお灸のツボ | プレママプラス)を作りましたので参考にしていただければと思います。
当院では多くの不妊に悩んでいるプレプレママがたくさん通院しており、自宅でできる簡単なお灸とその位置をよりわかりやすくするために動画作成をしました。作成したところ、通院されていない患者様よりも反響があり、また、市販されているお灸でやけどをされている患者様を目の当たりにし、心地よいほのぼのとした温かさで心身ともにリラックスしていただけるお灸(あったかブレンド灸)を独自に開発いたしました。お役立ていただければ幸いです。
■アキュラ治療院の話、治療のこと
不妊治療専門 アキュラ鍼灸院の情報はこちら
⇒不妊治療専門 アキュラ鍼灸院
妊娠出産された方々の体験談はこちら
⇒不妊治療専門 アキュラ鍼灸院 - 出産レポート
徐 大兼(じょう たいけん)院長 プロフィール
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アキュラ鍼灸院 院長 University of Southern California 卒業 |
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【自己紹介】
1967年熊本県生まれ。熊本県にて代々鍼灸を営む家系で私で4代目にあたります。母は熊本県出身。父は上海出身。両親、弟、祖父母、叔父叔母、従兄弟、鍼灸師に囲まれて育ちました。小学校から高校3年までインターナショナルスクールに通い、卒業後アメリカへ留学。帰国後昼間はサラリーマンをしつつ、夜学に通い鍼灸師免許取得。平日はサラリーマン、土曜日は鍼灸師といった生活を10数年続けたのち、2002年渋谷・青山にアキュラ鍼灸院を開業。
【著書】
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カラダを温めれば不妊は治る! アキュラ鍼灸院 院長 徐 大兼著 インデックス・コミュニケーションズ/¥1,470 |
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アキュラ鍼灸院
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