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第3回 ビタミンE編

ビタミンE

最近、不任に悩む夫婦が増えています。身体的な機能障害が原因と、社会環境やストレスなどの精神的な問題も含まれている場合があります。

なぜ不妊症が増えてきているのでしょうか?

私は、身体をつくる基本の食事やライフスタイルが崩れてしまっているからだと考えています。今回はビタミンEについて話します。

ビタミンEの由来

ビタミンEは1922年に、ラットの妊娠に必要である食事因子'X'として見出され、1924年にビタミンEと名付け、トコフェロールと命名されました。 トコフェノ−ルの「トコ」はギリシャ語で“子供を産む”、「フェノール」は“力を与える”という意味があります。

天然のビタミンEにはグループが2つあり、トコフェロールというグループとトコトリエノールというグループに分けられています。それぞれα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)とδ(デルタ)という型があり、8種類のビタミンEが存在しています。

ビタミンEの効果は種類により違いますが、一番α-トコフェロールの生理活性が高い(効果が強い)ので、ビタミンEというとα-トコフェロールのことを言います。天然のビタミンEは、主に大豆、なたね、綿実、紅花、小麦胚芽などの油から抽出しています。

α-トコフェノール
α-トコトリエノール

ビタミンEのパワー

主な働きは、生体膜に含まれ、抗酸化作用(体の中を錆付かせないようにする)をします。

フリーラジカルと呼ばれる活性酸素(私達が吸っている酸素の中で攻撃的になった酸素)から体を守り、病気と闘い、癌・心筋梗塞・脳卒中などの生活習慣病予防に効果を期待されています。

活性酸素は、紫外線・喫煙・車の排気ガス・電磁波・放射線・環境ホルモン・農薬・ストレス・栄養素の不足などの要因で簡単に増えてしまいます。また、細胞膜を構成するリン脂質の一員である「不飽和脂肪酸」を酸化させて「過酸化脂質」を作り、細胞を破壊して老化させます。

ビタミンEは老化による症状を抑えると言われ、老化を防止し、「若さを保つビタミン」として最近注目されている脂溶性ビタミンのひとつです。

また、血液を作る過程の中で補酵素として働くので、ビタミンEがなければ造血作用が滞り、貧血を起こす原因にもなります。血液の流れを良くして体内循環をスムーズするので、冷え性・肩こりの改善に効果があります。

また、ホルモンのバランスを整えて生理周期を正常にし、女性の場合では、女性ホルモンの代謝に関わり、血液の循環を良くします。 男性の場合では男性ホルモンの生成・分泌に関わっていて、生殖機能を維持する働きをするので、ビタミンEが不足すると、不妊症・流産の原因となるのです。

また、ビタミンEは流産防止に使用されるサプリメントであり、日本では、医薬品としてで、血管拡張薬、抗凝固薬として重要。妊娠機能障害(排卵障害)に使用しています。 ホルモン系の調節作用を持つため、ホルモンが弱化の場合は促進させ、亢進の場合は抑制します。
ビタミンEは子宝ビタミンと呼ばれているくらい妊娠・出産と関係が深いのです 。

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吸収率の良い摂取方法

ビタミンCや牛乳・チーズなどの乳製品を一緒に摂るようにするといいです。
ビタミンCは、ビタミンEが酸化されると、ビタミンCが還元し、お互いに助け合います。
乳製品は、ビタミンEの乳製品と乳製品の乳製品が溶け合い、吸収率が良くなります。調理方法では油を使うといいです。ビタミンEは脂溶性ビタミンで油に溶けるので、植物性油を使い、油炒めやドレッシングをかけるのもいいでしょう。

ビタミンEは他の脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、K)と異なり、摂取量の60 ̄70%は便で排出され、体の中に長時間貯蔵できないので、毎日コツコツ摂取したいビタミンです。

ビタミンEと一緒に摂取しない方がいいものは硫酸第一鉄という無機鉄(多くのビタミンやミネラルのサプリメントに使われているので注意)、塩素などです。ビタミンEを摂取しても壊されてしまうので気をつけましょう。

一日の目安量

日本人の食事摂取基準(2005年版)で成人女性のビタミンEの目安量は8mg/日です。
たらこ113g、うなぎ163g、かつお・めばちまぐろ670g(13切れ)、ほうれん草380g、かぼちゃ170g、アボカド235g、アーモンド18粒(種実類は脂肪が気になりがちですが、主に一価不飽和脂肪酸であり、悪玉コレステロールを減らす良い脂肪です)、ひまわり油20g、マーガリン53gなどが8gの目安です。

まとめ

ビタミンEについてお話してきましたが、「理想のからだは一日にして成らず」であり、毎日のライフスタイルや食事が大切です。今までのライフスタイルや食事を急に変えるのは難しく、長続きしません。今の食事にビタミンEの多い食材を加えてみるといいと思います。サラダやアイスクリームにアーモンドをトッピングするように、少しだけの工夫でいいのです。
毎日の積み重ねが、理想のからだをつくるのです。
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