第11回 「低体重児」編
少し前までは妊娠したら体重が増加しすぎてしまったという妊婦さんが多かったのに、今、妊婦さんの痩せ過ぎにより、低体重児(出生体重2500g未満)の赤ちゃんが増えています。
妊娠するということは、自分の身体のことと赤ちゃんのことも考えてあげなくてはなりません。
今回は丈夫で元気な赤ちゃんを産めるようなお話をしていきたいと思います。
低体重児増加の原因
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原因として考えられるのは、妊娠中毒症(高タンパク質、高血圧、浮腫などの症状が出る)、ダイエット指向や楽なお産をしたいという安易な考え、妊婦の喫煙などの理由が考えられます。 女性ならほとんどの人がいつまでもきれいでいたいと思っていると思います。しかし、妊婦さんや赤ちゃんが欲しいと思っている人が過度のダイエットをしていると、不妊症や低体重児が生まれてくる可能性が高くなります。 |
ダイエットと不妊症
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食事を極端に摂らないようなダイエットはとても危険です。食事のバランスを考えず、ただ痩せればいいと考えていると取り返しがきかないことになってしまいます。 現代の女性は標準や痩せ気味の人でも「自分は太っている」と思い込んでダイエットに励んでいる人がいます。体脂肪があまりにも低すぎてしまうと卵巣機能が低下します。月経不順や無月経を引き起こし、不妊症の原因になります。 BMI(Body Mass Index)という体重を体格の比で表す数値を参考に自分の体型を正しく認識することが大切です。 BMI=体重(kg)/身長2(m) 日本肥満学会では、「22」を標準として以下のような判定基準を定めています。
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妊婦の理想の体重増加
妊娠して出産するまでに母体の体重増加の内訳を知っていますか?
胎児3kg、胎盤と羊水など1.5Kg、母体の血液、組織液など3.5kg、脂肪(おっぱいなど)3kgなどを合わせて約11kgです。余分な体重増加は皮下脂肪として蓄積されます。
BMIが18未満の妊婦さんは10 ̄12kg、BMIが18以上25未満の妊婦さんは7 ̄10kg、BMIが25以上の妊婦さんは5 ̄7kg程度の体重増加が理想と言われています。
低体重児に起こりやすい障害
出生時の体重は、ずっと身体や脳の発達に影響していきます。
低体重児に起こりやすい障害は知能の低下、運動能力の低下、虚弱体質になりやすいなどがあげられます。そして成人になってから糖尿病、高血圧、肥満など生活習慣病を発症しやすいという研究報告もあります。
妊娠中の栄養管理
厚生労働省は妊産婦の為の『食生活指針』を作成しました。
内容は9項目あり、この背景には現代の女性の食生活や体格の現状が影響しています。
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● 妊娠前から、健康なからだづくりを 参考:厚生労働省 |
妊娠中は自分と赤ちゃんのためにも栄養のバランスの取れた食事が基本です。
妊娠月数に応じた栄養摂取の状況をきちんと把握しなくてはなりません。
特に鉄とカルシウムは妊娠期全般でよく使われるのでしっかり摂取したい栄養素です。
カルシウムは骨や歯の組織成分で、成人女性の目標量は600mg/日で妊婦は300mgです。母体の骨や歯に貯えられているカルシウムを赤ちゃんに送らなければなりません。また、授乳期では母乳にカルシウムが移行するので必要量が増えます。摂取量より供給量が上回ってしまうと、骨や歯がボロボロになり、骨粗鬆症の原因にもなってしまいます。
骨は毎日新陳代謝をしています。少しずつ新しくなっていて、貯めておくことが出来ない栄養素なので毎日摂取することが大切です。少なすぎても取り過ぎてもいけません。
カルシウムの吸収を良くしてくれるビタミンD(魚類、椎茸、キクラゲ、レバーなど)、タンパク質(卵、豆、乳製品)、マグネシウム(魚類、ナッツ類、ゴマ、野菜、海藻類など)と組み合わせながら摂取すると効率よく取り込めます。
鉄は胎児だけでなく、母体も鉄分が多く必要になります。鉄の必要量は成人女性で9mg/日、妊婦では9mg/日+11mg/日になります。
食生活に気をつけないと貧血や、分娩時の出血の増加、微弱陣痛などを起こしやすくなります。自覚症状がないことが多いので注意が必要です。
吸収を高めてくれる動物性タンパク質、ビタミンCを一緒に摂ったり、造血作用のある葉酸やビタミンB12を摂取するといいでしょう。
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中期では胎児の脳が発達したり骨格が徐々につくられてくるので、タンパク質やカルシウムの必要量が増えます。 |
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妊娠期の食事を初期、中期、後期と分けて主に大切な栄養素を取り上げましたが、バランスの取れた食事が大切ということです。
>>妊娠中のおすすめレシピへ
ひとこと
妊娠して、元気で丈夫な赤ちゃんを育て、無事に出産するということはとても大変なことです。
普段は自分のからだを健康に維持するのも大変なのに、妊娠すると自分と赤ちゃんの健康を考えていかなくてはなりません。
食事だけでダイエットをするのではなく、マタニティーヨガ、スイミングなど自分に合った運動を取り入れてみるとストレスも溜まらずリフレッシュできるでしょう。
よく「小さく産んで大きく育てよう」と言われていますが、小さすぎては問題です。妊娠しても太りたくない、産んだら元に早く戻りたいなど自分の理想があると思いますが、赤ちゃんの立場になって考えてあげることも大切です。






